福島市松川町青麻山の住まい|hygge|(株)渡辺工務店 様

制震テープ

安らぎや寛ぎを感じる空間の中で、ご家族の幸せが積み重なるかけがえのない暮らしとともに、過ごした時間を刻みながら変化を愉しみ、いつまでも色褪せることのない住まい。

福島市松川町青麻山の住まい
・UA値0.20W/㎡・K(断熱等性能等級7)
・C値0.1㎠/㎡(中間時・完成時現場測定)
・許容応力度計算による耐震等級3+制震テープ

人を守る断熱性能
住まいづくりには様々な考え方や施工方法、また多種多様な素材があります。
数え切れない組み合わせや選択肢の中から何を持って答えを出すのか、具体的な根拠を持っているのかが重要です。
住環境としては氷点下となる冬季、高温多湿な夏季のいずれに対しても全室で安全な室温を可能な限りの省エネルギーで実現するとともに、空調が使えない状況においても危険な室温になることを避ける必要があります。

弊社の施工実例ではエアコン1台稼働による暖房で、リビングと最も離れた部屋との温度差は2~3℃ほどです。
WHOでは室内温度が9℃以下になることの危険性を説いており、浴室等の室温が低いために起きてしまうヒートショックによる事故は年間約17,000件以上。年間約3,000件以下の交通事故による災いと比べて、寒い住まいの危険性は約6倍にもなります。
一方で、夏季には連日のように熱中症による事故が報道されています。室内の温度を安全に保てなければ、住まいは人を守れない空間となってしまいます。
住環境が原因で低体温症、熱中症、その他の疾患が発生するのであれば、医療費も住まいにかかるコストとして評価する必要があります。
たとえ水道光熱費を意識的に節約できたとしても、医療機関での診療費の方が高額になるといった観点も含めて、住まいにかかる生涯コストを総合的に考慮することが重要です。

一次エネルギー消費量計算等では暖房エネルギーが1番消費エネルギーは大きく、実際の光熱費でみても暖房期に光熱費が高くなっていることから、断熱の重要性が分かります。
ランニングコストの点でも、高断熱により少ないエアコンの設置台数で済めばその後の買い替えも少なく済み、仮に各部屋にエアコンを設置する住まいと比べると約10年おきに台数の差×入れ替え回数のコスト差が生じることとなります。
光熱費の大半を占める電気代は毎年約3%ずつ上昇しており、今後もこの傾向が続く可能性が高いと考えられます。こうした外的要因に左右されず、将来的な支出の増加を抑えるために高断熱化は必須と言えるでしょう。

青麻山の住まい|hygge|(株)渡辺工務店様
住まいを長寿命化する気密性能
また、住環境の安全や住まいを長寿命化するためには気密性も大切。
省エネのためと捉えられることが多い気密性の最大の目的は「結露を抑止」することです。
湿気はほんのわずかな隙間にも入り込み、住まいの壁の中や小屋裏、床下など見えない部分に結露を発生させてしまいます。

夏に高温多湿な外気が入り込み、冷房の効いた室内側に向かって結露する場合もあれば、温度上昇によって水分をため込んだ構造体から水分が蒸し返されて夜間に外気温が下がった際に結露するケースもあります。
冬は夏とは逆の現象で、見えないところに湿気が入り込んでしまうと屋外に近い側で結露の可能性が生じてしまいます。

結露により劣化した住まいは、構造を痛めてしまい耐震性が低下するおそれがあります。また、カビの発生や害虫の繁殖などにより、住まい手の健康にも悪影響を及ぼすことになってしまいます。
たとえ24時間換気が義務付けられていても、気密性が低いと漏気の流入が増えてしまい、機器による換気が計画通りに機能しないことになります。
気密性は省エネのためという捉え方よりも、結露の抑止や適切な計画換気という目的があると理解することで、断熱性など他の要素との役割分担が明確になり、それぞれが必要不可欠な要素であることが分かります。

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地震への備え|耐震性能
そして、いつ起こるか分からない地震に対する備えとして、耐震性能を高めることは欠かせません。
その構造を決める手法として「仕様規定」または「許容応力度計算」が用いられますが、床や小屋裏、屋根などの水平面も加味して計算される「許容応力度計算」を根拠にすることが望ましいと考えます。
実際に、熊本地震の現地調査では、許容応力度計算によって耐震等級3を取得した住宅は損傷がほぼ見られなかったとの報告もあり、勘や経験に頼るのではなく、科学的根拠に基づいた設計の重要性がうかがえます。

耐震性能は車で例えるとブレーキやエアバッグなどの安全に係わる部分であり、誰もが最も安全なものを選びたいと思っているところです。
しかし現在の住まいづくりにおいては、設計者や住宅のグレードによって耐震性にバラツキがあるのが実情であり、住まい手が十分に学び情報を収集しなければ、安全な住まいを手に入れにくい状況とも言えるのではないでしょうか。
構造材の太さがあるほど堅牢な印象を受けますが、太い材料を必要とすることは、構造的にその箇所に大きな負担が掛かるためであることも少なくありません。

また、構造体は地震のたびに釘や金物が変形し接合部が緩んでしまいます。一度損傷した部位は自然に修復されることはなく、繰り返しの揺れによって安全性は低下し続けてしまいます。
外壁耐力面材や野地板の留め付けでは、釘打ちで入り過ぎない調整を行うなど、施工の精度にも細心の注意を払う必要があります。
弊社では、許容応力度計算により耐震等級3とした構造を長期優良住宅や性能評価によって認定を受けることとしています。

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長期的な安全のために制震テープを採用
耐震等級3であっても、地震に対して一生涯の安全が保証される訳ではありません。長期的な安全を考えた場合、構造的に大きな負担がかかる部位が存在する可能性もあると考え、2024年7月18日にアイディールブレーン様と面談し、制震テープの採用を即決しました。
初採用物件のシミュレーションでは、揺れが最大7割ほど軽減される部分を確認でき、最小が約2割の部分もあったことから揺れは一律ではなく長期的な安全を維持し続けるために制震は必要性能であると認識しました。

青麻山の住まい|hygge|(株)渡辺工務店様
これらは、住宅の性能によって実現される「安全」と「安心」であり、どの住まいにおいても欠かすことのできない要素です。
電気代をはじめとするエネルギー価格や物価の高騰、さらには平均気温の上昇や異常気象など、さまざまな外的要因によって生活コストが増加しています。こうした支出の増加を抑えるためにも住宅性能の水準を高めなくてはなりません。
住まいには必ず数十年先があり、今だけではなく将来を考えることが大切。ランニングコストの少ない住まいは同時に環境に対しても負担を減らすことができ、未来に向けての取り組みとも捉えられます。
弊社の住まいづくりは、こうした考えをもとに施工法や必要性能を考えます。
全棟、断熱等性能等級7、許容応力度計算による耐震等級3を長期優良住宅や性能評価によって認定することで資産価値も高める。

hygge が大切にしていること
hyggeでは住まいの居心地の良さ、寛ぎや安らぎ、心にゆとりの生まれる暮らしを大切にしています。

青麻山の住まい|hygge|(株)渡辺工務店様

ビニルクロスや木目調複合フローリング、塗装品のサイディング外壁を使用しないことにしており、維持管理やランニングコストの面だけではなく、質感や美観、経年変化を愉しむことや手入れなども豊かな暮らしに欠かせないと考えています。
自然素材の魅せる変化はその住まいだけのもの、愛着や過ごした時間を感じられることもご家族にとってかけがえのないこと。

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寛ぎや安らぎ、ゆとりや余白、空間づくりをシンプルにすることからも繋がる暮らし方。
そうした空間の中にある手仕事で丁寧に製作されたものや北欧照明等の良さもまた普遍的なもの。

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hygge (ヒュッゲ)はデンマーク語で「居心地が良い空間」「楽しい時間」「幸せを感じること」などを意味する言葉であり、価値観やマインドセット。この価値観を感じることができる住まいづくりを通じて、住まうご家族様の幸せだけではなく社会や環境にも貢献します。

地震に対する備えとして許容応力度計算による耐震等級3を全棟標準としています。
間取りや形状を検討する際にも柱や壁の直下率を可能な限り高く、凹凸を少なくすることなど取り組んできたが、2階建てであれば吹き抜けを積極的に設けていることや、平屋であれば大屋根のロフト付きになることもあり、大きな負担が発生する部位の存在が考えられた。
そこで即採用を決めたのが制震テープです。

地震はいつ、何回起こるか想定することができないため、構造計算とは別にこうした制震装置を設けることで、損傷を可能な限り小さく出来る措置を導入できたことは弊社とお施主様にとって更なる備えとなりました。
現場での施工性も良く、作業が大きな負担にもなることもありません。
弊社では外壁面の耐力面材に防水テープで目張りを行っており、その作業手間を制震テープの施工に置き換えることで手間のコストアップを抑えました。

青麻山の住まい|hygge|(株)渡辺工務店様

今、建築される住まいに求められることは課題に対してどうあるのかと考えます。
経済的な変化、エネルギーや環境の課題など多くのことに対して建築における住宅部門から改善できることがある。
造るなら長期的に残せること、使用段階では省エネや創エネにより貢献できること、修繕や改修が少なく解体時にも分別や再利用により負担が減らせること、つくる責任をどう考えるかによって今から未来が変わります。
安全安心で心地よく過ごせる住まいは、環境や未来にも優しい住まいとなります。

現場の環境は作業の進捗や施工精度、そして職人さん方の体調にも影響を与えるため、夏にはスポットクーラーの設置や冬のエアコン稼働などを積極的に取り入れ、気持ちよく働ける環境も意識しています。

弊社の現場には一般のお客様や同業者が見学に来られることも少なくないため、綺麗な現場を心掛けています。
以前、お施主様の親戚が建築関係者で現場を見学された際に大変喜ばれており、理由を聞いたところ綺麗な現場から信用を得られ安心して任せられるとの言葉をいただきました。
また、現場の良い雰囲気づくりのため、大工さんをはじめとした関係する職人さん方がそれぞれコミュニケーションを図ることや、目的意識の共有にも意識を向けております。気密測定の際に、電気工事業者さんが作業予定が無くとも気になって現場を訪れてくれたこともありました。

わたしたちは協力業者様と「想いや考え」を共有することを大切に住まい建築を進めます。
お施主様とお約束した性能や暮らしを形造るものは、現場に携わる皆で造り上げていくものです。お施主様のために、各々が持つ知識や技術が最大限求められる住まいづくりだからこそ「人の手」によって「思い」が宿る住まいづくりとなります。

文・渡邊 一紘(株)渡辺工務店 常務取締役



~ この家からはじまる かけがえのない暮らし ~
hygge
株式会社 渡辺工務店
〒960-0785 福島県伊達市梁川町字小梁川27-1
TEL: 024-577-0409
Homepage: https://style-hygge.com/

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