地震で避難するときの注意点!タイミングや持ち物など

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大規模な地震が発生した際、迅速かつ正しい行動が命を守る鍵となります。地震は突然襲ってくるため、日頃からの準備と心構えが重要です。

この記事では、地震が起きた際に避難するべき状況やタイミングをはじめ、必要な持ち物や適切な服装について詳しく解説します。また避難時に注意するべきポイントについても触れていきます。

地震発生時の避難についての知識を得たい方や深めたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

地震で避難が必要なケース

地震が発生した際、必ずしもすべての人が避難する必要はありません。避難の必要性は、地震の規模や被害の状況、個々の住環境によって異なります。

周囲の状況を冷静に判断し、必要に応じて適切な行動を取ることが重要です。緊急時には、政府や自治体の指示を確認し、安全な行動を心がけましょう。

ここでは、地震発生時に避難が必要になる一般的な以下のケースについて解説します。

  • 建物の崩壊の危険がある場合
  • 津波の危険がある場合
  • ライフラインが遮断された場合
  • 避難指示が出された場合

建物の崩壊の危険がある場合

避難が必要なケースの一つに、建物の崩壊の危険がある場合が挙げられます。地震によって建物が大きく揺れ、亀裂が入っている、壁や天井が崩れ始めているなどの兆候が見られた場合、速やかな避難が必要です。

特に古い建物や耐震性の低い構造物では、そのリスクが高まります。崩壊の危険がある建物内に留まることは非常に危険であり、最悪の場合、命に関わる事態になる可能性があります。

したがって、建物の安全性に不安を感じた場合や実際に崩壊の兆候が見られた場合には、迷わずに安全な場所へ避難することが大切です。

津波の危険がある場合

沿岸部や海岸近くに住んでいる方々は、地震の直後に津波警報や注意報が発令された場合、迅速に避難する必要があります。地震で強い揺れを感じたり、揺れが長時間続いたりした場合には、津波の発生が懸念されるため、警報が発令される前でも高台や内陸部へ避難を開始することが重要です。

津波は地震発生からわずか数分で到達することがあり、迅速な行動が命を守る鍵となります。特に、海の水が引く、異常な潮の動きが見られるなどの異変があった場合は、直ちに避難を開始しましょう。避難時には、できるだけ高い場所や津波避難タワーなどの安全な場所を目指します。

また津波警報が解除されるまでは、安全な場所から戻らないようにし、最新の情報を常に確認することも大切です。

ライフラインが遮断された場合

地震発生直後に日常生活に欠かせない電気、水道、ガス、通信などのインフラが遮断された場合も避難が必要です。地震の影響でそれらのライフラインが途絶えると、生活に重大な支障をきたし、安全に生活を続けることが難しくなります。

ライフラインが遮断され、長期にわたって復旧の見込みが立たない場合や、寒冷地や夏場でエアコンが使えない場合、または健康に重大な影響を及ぼす恐れがある場合には、避難所や安全な場所への避難を検討しましょう。

地域全体でライフラインが遮断されている場合でも、避難所の復旧が優先され、自治体や支援団体からの支援も受けられるため、安心して過ごすことができます。

避難指示が出された場合

その他、地震の影響で地域や特定のエリアの状況が危険と判断された場合、自治体や政府から避難指示が発令されます。避難指示は、基本的に二次災害の危険性が高いと判断された際に発令されるもので、住民の安全を確保するための重要な措置です。

避難指示が出された場合、速やかに避難を開始する必要があります。指示に従わないと、命に関わる危険な状況に直面する可能性もあるでしょう。避難指示が出た場合には、ラジオやテレビ、スマートフォンなどで最新の情報を確認し、状況に応じた適切な行動を取るよう心掛けましょう。

避難のタイミング

地震が発生し、避難の必要性を感じた場合でも「どのタイミングで避難するべきか」迷うこともあるでしょう。

状況によって異なるため、一概には言えませんが、基本的には大きな揺れが収まったタイミングです。地震が発生した際、まずは身の安全を確保することが最優先です。建物内にいる場合は、机の下に身を隠したり、頭を保護したりして揺れが収まるのを待ちます。

大きな揺れが収まった後、避難するべき状況の場合には、周囲を確認し、安全を確保できるようになってから避難を開始します。

一方で、揺れが続いている最中や、建物の外に出ることで瓦礫やガラス片が落ちてくる可能性が高い状況では、無理に避難を試みるのは危険です。また、外の状況が不明な場合や、二次災害のリスクが高い場合も、一旦その場で身を守り、安全が確認できてから行動することが重要です。

避難するときの持ち物・服装

避難するときの持ち物・服装

避難する際に必要な持ち物や、適切な服装について解説します。

持ち物

避難するときの持ち物は、非常用持ち出し袋にまとめておくことで、緊急時に迅速に対応することができます。以下に、避難時に持っていくべき主な持ち物を紹介します。

基本的な持ち物

  • 飲料水
  • 非常食
  • ヘルメット
  • 医薬品や救急セット
  • 洗面用具
  • 懐中電灯や予備電池
  • スマートフォンや充電器
  • モバイルバッテリー
  • ラジオ
  • 衣類や防寒具
  • タオルやブランケット
  • 貴重品や重要書類
  • 衛生用品(マスク・消毒液)
  • 避難経路への地図
  • ペンやノート

最低3日分の飲料水を用意しておくことが重要です。1日あたり1人につき3リットル程度が目安です。缶詰、乾パン、レトルト食品など、調理せずに食べられるものを用意しておきましょう。それも最低3日分は用意しておくと安心です。

ヘルメットは、避難中に頭部を守るために非常に重要です。地震による建物の倒壊や落下物から頭部を保護することで、重大な怪我を防ぐことができます。

常用薬や応急手当て用の医薬品も用意します。絆創膏、包帯、消毒液なども含めて準備しておくことが大切です。停電時や夜間の避難に備えて、懐中電灯と予備の電池も用意しておきましょう。

歯ブラシ、歯磨き粉、タオル、洗顔料などの基本的な洗面用具も用意します。緊急時の連絡手段として、スマートフォンとその充電器、モバイルバッテリーなども忘れずに持参しましょう。ラジオは情報収集に役立ちます。特に電池式のものがおすすめです。

季節に応じた衣類と防寒具も用意します。特に冬場は、防寒具が必要です。寒さを凌ぐためや、避難所での生活を快適にするためにタオルやブランケットを用意しておいたほうが良いです。

身分証明書、保険証、現金、銀行カードなども持参します。重要な書類は防水袋に入れて保管すると良いでしょう。感染症対策として、マスクや消毒液もあると役立ちます。

避難所の場所や最寄りの安全な場所を把握するために、避難所や経路などが記した地図などもあると安心です。また、連絡先の記録や必要なメモを取るためにペンやノートも用意しましょう。避難所での情報共有や日々の記録にも役立ちます。

子供がいる家庭の備え

子供がいる家庭では、以下のような持ち物も準備しておきましょう。

  • ミルクや離乳食
  • おむつとおしりふき
  • おもちゃや絵本
  • 着替え
  • 薬や保険証のコピー

女性の備え

女性の場合には、以下の持ち物も忘れないようにしましょう。

  • 生理用品
  • 常用薬
  • 衛生用品
  • 防犯ブザー
  • 中身の見えないゴミ袋

高齢者がいる家庭の備え

高齢者がいる家庭では、以下の持ち物も用意しておきましょう。

  • 常用薬やお薬手帳のコピー
  • 補聴器や眼鏡
  • 入れ歯や洗浄剤

参考:災害の「備え」チェックリスト

非常用持ち出し袋は、すぐに取り出せる場所に保管しておき、家族全員がその場所を把握していることが重要です。非常時には、それらの持ち物が迅速な避難と安全な生活を支えるための大きな助けとなります。定期的な中身のチェックも欠かさないようにしましょう。

服装

安全かつ快適に行動できるよう、動きやすく、防護性の高いものを選ぶことが重要です。まず、避難時には長袖・長ズボンを着用することをおすすめします。それにより、瓦礫や破片から身を守ることができます。

しっかりとした靴を履くことも大切です。着脱がしやすく足をしっかりホールドしてくれるスニーカータイプで、滑りにくい靴底のものを選びましょう。それにより、ガラス片や釘などの危険物から足を守り、安全な歩行が可能になります。

避難時はヘルメットを被るのが理想ではありますが、手元にない場合には帽子をかぶるのも有効です。帽子は頭部を守るだけでなく、直射日光からも身を守る役割を果たします。

さらに、防寒対策も忘れずに行いましょう。季節に応じて、寒い時期には暖かい上着やフリース、手袋などを用意しておくと良いでしょう。逆に、暑い時期には通気性の良い素材の服を選び、熱中症対策を心掛けます。

地震で避難するときの注意点

地震で避難するときの注意点

避難する際、頭に入れておくべきことや注意点として以下のことが挙げられます。

  • 二次災害を防ぐ
  • エレベーターを使って避難しない
  • できる限り徒歩で避難する
  • 集団で避難する
  • 狭い道を通らない
  • 切れた電線には近づかない

二次災害を防ぐ

家を出る前に必ずガス・水道の元栓を閉め、電気のブレーカーをOFFにするようにしましょう。それにより、ガス漏れや水漏れによる火災や浸水などの二次災害を防ぐことができます。

ガス漏れは特に危険で、爆発や火災の原因となるため、元栓をしっかりと閉めることが重要です。同様に、水道の元栓を閉めることで、水道管の破損による水漏れや浸水を防ぎ、建物内部の被害を最小限に抑えることができます。

電気のブレーカーをOFFにすることも忘れずに行いましょう。電気は家中に配線されており、余震の揺れで電線がショートしたり、電気製品が転倒して火災が発生したりするリスクがあります。ブレーカーをOFFにすることで、それらのリスクを軽減し、安全を確保することができます。

エレベーターを使って避難しない

故障していたり、余震発生により停止したりする可能性がありますので、エレベーターでの避難は避けましょう。エレベーター内に閉じ込められると、避難が困難になるだけでなく、二次災害の危険性も増すため、非常に危険です。

階段を使って避難するのが基本で、階段は建物の構造上、エレベーターよりも安全性が高く、避難経路として適切です。手すりをしっかりと握り、落ち着いて一歩一歩慎重に降りるようにしましょう。

焦らず、周囲の状況を確認しながら避難することが大切です。また、避難誘導灯や避難表示を確認し、安全なルートを選んで移動するよう心掛けましょう。

できる限り徒歩で避難する

地震直後は道路が渋滞しやすく、車での移動が困難になることも多いため、徒歩での避難が最も確実で迅速な方法となります。また、余震や道路の損壊により車の通行が制限されることも考えられます。

徒歩で避難する際には、周囲の状況を常に確認し、落下物や倒壊した建物から距離を保ちながら進むことが大切です。また、避難経路を事前に確認しておき、最寄りの避難所までのルートを把握しておくことも重要です。

集団で避難する

避難の際には周囲の家族や隣人と声を掛け合い、集団で行動するようにしましょう。特に高齢者や子供、身体の不自由な方がいる場合は、安全を確保するために協力が不可欠です。

集団で避難することで、道中の危険を共有し、対処しやすくなります。例えば、倒壊した建物や落下物などの障害物がある場合、一人では対処しきれない状況でも、集団であれば協力して避けれることがあります。また、怪我をした人が出た場合でも、応急処置を行ったり、避難所まで運ぶ手助けをしたりすることができます。

さらに、集団で避難することで、道に迷うリスクも減らすことができます。避難経路を把握している人が先導し、全員が迷わず避難所に到達できるようにすることが重要です。避難所に到着するまで、定期的に互いの安否を確認し合い、はぐれないように注意しましょう。

狭い道を通らない

両側に建物があるような狭い道を極力通らないようにすることも大切です。そうした道を通ると、瓦礫やガラスの破片が降り注いでくる危険性があるためです。できるだけ広い道を選び、建物から離れて避難することが大切です。

また、狭い道は避難者が集中しやすく、混雑によって移動が遅れることもあります。避難時に多くの人が同じ狭い道に集まると、身動きが取れなくなり、パニックが生じる可能性もあります。広い道を選ぶことで、避難がスムーズに進み、避難所まで迅速にたどり着くことができます。

さらに、狭い道は救急車や消防車などの緊急車両が通行しにくいため、避難中に二次災害が発生した場合に救助活動や消火活動が遅れる可能性もあるでしょう。

避難時には事前に避難経路を確認し、狭い道を避けて安全なルートを選ぶことが重要です。地元の避難所までの広い道を覚えておき、家族や隣人と共有しておくと良いでしょう。

切れた電線には近づかない

地震の揺れで電線が切れることがあり、切れた電線は非常に危険です。電線には高電圧が流れており、接触すると感電する可能性があります。感電事故は命に関わる深刻な事態を引き起こすため、切れた電線を見かけた場合は、絶対に近づかず、周囲の人にも注意を促すようにしましょう。

また、切れた電線が地面に触れている場合、その周辺は電気が通っている可能性もあるため、足元にも注意が必要です。水たまりや湿った場所では、電気が広がりやすく、離れていても感電する危険性があります。

もし切れた電線を発見した場合は、電力会社や自治体の担当部署に連絡し、状況を報告してください。連絡する際には、正確な場所を伝えることが重要です。また、避難経路に切れた電線がある場合は、別の安全なルートを選ぶようにし、迂回して避難しましょう。

地震で避難するときの注意点をチェック

地震で避難するときの注意点をチェック

今回は「地震で避難するときの注意点」をテーマに、避難が必要なケースや状況、避難するタイミング、必要な持ち物、適切な服装、避難時の具体的な注意点などを解説しました。大地震はいつ発生するかわかりませんので、備えておくことが重要です。

日頃から避難経路を確認し、家族と避難場所を共有しておくと安心です。また、非常用持ち出し袋の準備や定期的な点検も欠かせません。いざという時に冷静に対応できるよう、日々の準備を怠らないようにしましょう。

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